美しき御朱印の世界
先日、梅田の大きな本屋さんにいったときのこと。3階の旅行書籍コーナーに、御朱印本が平積みにされていました。「御朱印が静かなブーム」なんてことを時々聞きますが、本当にブームになっているんだなぁと思いました。確かに、神社やお寺で御朱印をいただくとき、若い方をよく見かけます。
そういった風潮をよしとしない向きもあります。御朱印は元々、お寺で納経(読経または写経)をし、その証としていただくものでした。それがいつからか納経をしなくても、参拝の証として御朱印をいただくようになり、お寺だけでなく神社にも広がったといわれています。ですので、趣味としてまるでスタンプラリーのように御朱印を集めることに批判的な気持ちもわかります。
ですので、「お参り」を抜きに、御朱印そのものの良し悪しを語るのは邪道でしょうし、いただいた御朱印に好き嫌いなんてあるべきではないのかもしれません。しかし、朱印と墨書きからなる御朱印自体が非常に魅力的ですし、御朱印を見返すと参拝の様子が思い出されます。墨の香も非常に心地いい。御朱印をきっかけに寺社そのものに興味を持ち始めることもあると思います。
僕自身、信仰心を持って御朱印を集めているわけではありません。ただ、神仏に敬意を払うことだけは忘れないでおこうと心がけています。だから最低限、きちんとお参りをし、その証として御朱印をいただくことにしています。
入り口は「邪道」かもしれませんが、御朱印をきっかけに、神社仏閣、そして日本の歴史に興味を持っていただければと思い、御朱印の魅力をお伝えしたいと思います。
きっかけ
元々、旅行というかブラっと出かけるのが好きで、旅先で写真をよくとっていました。その写真の趣味が高じて、コンデジでは満足できなくなり、デジタル一眼レフを購入しました。そうなると、ますます被写体を求めて色々と出かけるようになりました。
とはいえ、写真の腕はまだまだ。写真の腕前で、何気ない風景を美しく撮るというのはできないので、自然と被写体自体が美しい場所をさがすようになり、例えば竹田城跡にいったり、海辺に夕日を見に行ったり。そして、その被写体としてお寺にも行くようになりました。その中でも特に、一乗寺や平等院で、写真を抜きにしてもその伽藍の美しさに心奪われ、お寺を巡るようになりました。
で、いくつかお寺を回っていると、小さなノートのようなものを持って並んでいる人を見かけるようになりました。気になって調べ、御朱印の存在を知りました。
そして2010年11月21日、高野山のふもとの慈尊院で人生始めての御朱印帳を購入し、御朱印をいただきました。
御朱印について全く知識がなかったので、とりあえずその時あった最後の1冊の御朱印を購入。それが「神仏霊場巡拝の道」専用の御朱印でした。いきなり152の寺社を巡る霊場巡りというハードルの高いものに手を出してしまいました。
こちらが人生初の御朱印等と御朱印です。
書き手により異なる御朱印
同じ寺社でも書き手が違えば御朱印のテイストも違います。
例えばこちら。 大阪天満宮、左(2010年11月23日)と右(2011年4月3日)のものです。 御朱印はまさに一期一会、それも御朱印の魅力のひとつではないかと思います。
まだまだ同じ寺社を複数回訪れるというほど寺社巡りを出来ていませんが、機会があれば訪れるたびに御朱印をいただきたいと思います。
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