比叡山、恐山と並ぶ日本三大霊場の1つ。世界文化遺産にも登録され、国内外から観光客を集める高野山。金剛峯寺というと、ある1つのお寺のことを指すように思われますが、神仏霊場巡拝の道の公式ガイドブックによると、実は高野山全体を総本山金剛峯寺と呼ぶ山全体がお寺である「一山境内地」でもあるそうです。
それはともかくとして、スピリチュアルに対する興味の有無は別として、高野山に足を踏み入れると、”下界”とは違う雰囲気を感じずにはいられないはずです。
そんな高野山を昨年(2010年)の5月に訪れて以来、その魅力に取りつかれ、10ヶ月ほどの間に4回訪れています。今回は、大雪に見舞われた際の写真を中心にご紹介します。
高野山への南海電車で極楽橋駅まで行き、そこからケーブルカーへ。非常に山深いところですが、観光地としての集客力もあり、電車もバスも本数が多く便利です。また電車と乗り放題バス券がセットになったチケットを買うのがおすすめです。拝観料の割引券もついてますし、広い高野山の移動にはバスは欠かせません。
金剛峯寺
2011/02/11
神仏霊場13 和歌山13番
♦周囲の札所♦
九度山駅から徒歩で慈尊院、丹生官省符神社に行くことができます。ただ、非常に広大、かつ見るべきところが満載の高野山の参拝で丸1日は使ってしまうので、別の日に分けるのをおすすめします。
この付近には、橋本駅〜極楽橋駅の間にも見所がたくさんあります(慈尊院、丹生官省符神社もあります)。そのあたりの様子もまたご紹介します。
雪の積もった極楽橋駅
ケーブルカーで高野山駅に
ただでさえ神聖な雰囲気の漂う高野山、きっと雪の降る日はさらに幻想的なんだろうと思い、大雪の天気予報を見て、居ても立ってもいられず高野山に向かいました。予想通りの大雪、そして幻想的な雰囲気。足の指先までかじかむ寒さでしたが、来た会があった心から思いました。
バスを降りてまず向かったのが、金剛峯寺。建物や襖絵などを眺めますが、床の冷たさにますます足がかじかみます。ただここでは温かいお茶とお菓子をいただけますので、少し休憩します。
御朱印は入り口でお願いをします。御朱印帳を預けて、お参りが終わった後、
受け取ります。
そうこうして1時間ほど中を回った後、外に出てみるとさらに雪が激しくなっていました。このままでは服もカメラも濡れてしまうので合羽を着込んで今度は奥の院に向かいます。多分、歩いて移動する人はあまりいないんでしょう。車が通らない歩道部分は雪が踏み固められておらず、歩くのも一苦労でした。
奥の院までの道で、苅萱堂に立ち寄り御朱印をいただきます。ここがだいたい、金剛峯寺と奥の院入り口の真ん中ぐらい?このころになると寒いことにも慣れてしまったのか、特につらいこともなく一歩一歩奥の院に向かいます。
そしてやっと到着した奥の院入り口。このころには雪もやみ、冬山の美しさを満喫することができました。
特に奥の院までの道は、その両側に沢山のお墓や慰霊碑が並んでおり、ますます幻想的な雰囲気です。
このお墓の中には、徳川家や武田信玄、上杉謙信などのものの他、「シロアリ慰霊碑」など企業によるものも少なくありません。
さらに進んでいくと、休憩所のようなところがあり、奥の院はその近くでいただきます。途中で道が分かれているので、御朱印を頂きたい方は起きお付けください。奥の院の中ではいただけません。
この写真の橋を超えて少ししたところが奥の院です。しかし、この橋を渡ったところから、写真撮影が禁止のため、残念ながらお見せすることができません。
しかし、もし写真を撮影したとしても、あの雰囲気をお伝えすることは難しいと思います。建物や燈籠の影響もあるのでしょうが、その「場所」自体がパワーを持っており、訪れるものを神聖な雰囲気で包みこんでくれます。
ぜひ、一度は訪れてみてください。
奥の院を出た後は、バスに乗り壇上伽藍に向かいます。
もう壮観の一言です。下の写真の左側の金堂と右側の根本大塔は中を参拝することができます。別料金ですが200円程度です。特に根本大塔には奈良の大仏さまにも負けない迫力の仏様がいらっしゃいます。ぜひゆっくりと時間をかけてお参りしましょう。
金堂と根本大塔の御朱印です。さすが、流れるような達筆です。
壇上伽藍の後に大門に向かいます。何も無いところにいきなり現れる巨大な門。ものすごい迫力です。
大門から高野山駅行のバスに乗り、この日の高野山参拝は終了しました。家をでたのは朝の6時ぐらい、そこから16時ぐらいまで高野山を満喫しました。雪の高野山はもちろん美しいのですが、他の季節も負けない美しさ。今後も季節ごとに訪れたい場所です。