神仏霊場147 滋賀15番



♦周囲の札所♦

京阪電車を使えば、滋賀県内の建部大社石山寺に。また山科まで出ると京都の毘沙門堂に行けます。

三井寺は延暦寺との対立や戦火などで、何度も焼け落ち、廃寺同然となったこともあったそうです。それでも復興し、現代に至ります。意志の力があれば不可能はないのだと思います。

 三井寺でいただいた御朱印はこちら。神仏霊場・金堂とその前の売店では弥勒仏の御朱印をいただけます。そして、観音堂と釈迦堂の御朱印です。

 JR西日本のポスターにも使われていた観音堂の正面からのショットです。さすがに趣があります。そして西国三十三ヶ所の札所だけあって、御朱印帳を手にする参拝客が次々と訪れていました。この辺りからは遠くに琵琶湖が見え、眺めも最高です。

 そしてついに金堂に到着。決して派手さがあるわけではありませんが、非常に落ち着いた重みのある伽藍。金堂の中では正面でお参りできるだけでなく、中をぐるっと一周することができます。そこには何体もの仏像が並び、売店もあります。神仏霊場の御朱印は金堂内の納経所でいただけます。

 観音堂を参拝し御朱印をいただいたあとは、神仏霊場の札所である金堂に向かいますが、その途中にも湖国十一面観音霊場の第一札所の微妙寺があります。ビミョウ…なんとも微妙な名前ですが、多分、今とは違う意味合いがあるのでしょう。このように三井寺にはその境内にいくつかのお寺があり、別所と呼ばれています。こちらでは御本尊の十一面観音と観音堂と同じ大悲殿の御朱印を頂きました。

 微妙寺を出て金堂に向かいますが、金堂の手前左手側にも、大師堂、三重塔、灌頂堂からなる唐院といわれる一帯に出ます。

 三重塔、五重塔、多宝塔…。寺院の塔は本当に美しい。この三井寺の三重塔も例外ではありません。本当に美しく、しばし目を奪われてボーッと眺めてしまいした。

 金堂の脇には近江八景の1つ「三井の晩鐘」が吊るされている鐘楼があります。すぐ横にある売店で300円を支払えば鐘をつくことができます。が、自分でつくよりも他の方がつく音色を楽しみました。またこちらの売店にも「御朱印いたします」と張り紙があったので、東大寺と同じように梵鐘の御朱印をいただけるのかと思いお願いしましたが、後から見てみると金堂のものと同じでした。ただ書き手は違うので雰囲気はかなり違います。

 ここで終わりではなく、釈迦堂と別所の水観寺にお参りし御朱印をいただき、本当だったら最初に見るはずだった仁王門に。寺院の規模に比べ、大きさはそれほどではないですが、非常に凝った美しい大門です。

 そして別所である微妙寺の十一面観音と大悲殿、水観寺、三井寺に隣接する長等神社の御朱印です。

 三井寺の7つと長等神社の1つ。あとで調べてみると、他にも御朱印をいただけるところがあったようです。仁王門のすぐそばには門跡寺院の円満院がありましたが、お墓の販売会?みたいなのが開催されていて、なんとなく御朱印という雰囲気でもなかったので、この辺りで打ち止め。駅に戻り山科駅に、そして次の毘沙門堂に向かいます。