東大寺の二月堂の参拝を終えて、若草山の麓のお土産屋さんが並ぶ道を歩いて春日大社に向かいます。先日参加した神仏霊場会のシンポジウムで、あるパネリストの人が「霊場に至る参道を歩くのも霊場巡りの一環」という旨のことを話されていましたが、この東大寺から春日大社の道でまさにそのことを実感させられました。
10分ほど歩くと木々が茂り始め、赤や黄色の紅葉が非常に美しい。紅葉した木々はもちろんですが、落葉が敷き詰められ、赤色に染まっている地面の美しさ。
そして本当にシーンと空気が張り詰めているような気がします。歩きながら気が引き締まってきます。
春日大社
2011/03/09
うーん、本殿の写真を撮り忘れたのが悔やまれる!本当に綺麗だったのに。多分、本殿は参拝客の数がすごく、遠慮しているうちに撮り忘れたんじゃないかと。今後は今回とは逆に表参道から本殿を参拝し、東大寺に向かうというコースで再訪してみます。
さらにしばらく歩くと、燈籠が並ぶ道に出ます。この辺りになると、また鹿が増えてきます。紅葉と燈籠と鹿の組み合わせも流行り素晴らしいです。
東大寺から15分ほど歩くと、春日大社の朱色の建物が見えてきます。本殿をお参りして御朱印をいただきます。
残念なことに、なぜだかわからないのですが本殿の写真を撮り忘れた…。神社の構造等には疎く、正確なことは言えないのですが、それまでお参りしたことのある神社とは違う、独特の作り、そして回廊や参拝所も独特の配置になっていたような気がします。はっと心奪われるほど美しかったのに、なぜ写真を撮ってないんだ…と大後悔です。 御朱印は本殿前の授与所でいただけます。流れるような流暢な筆使いに惚れ惚れさせられます。流れるようなハライ、今までいただいた神社の御朱印の中でもトップクラスのお気に入りです。
本殿をお参りしたあとは、表参道を通り大鳥居の方に歩きます。ここにも苔生した燈籠が並び、鹿が戯れています。大鳥居を越えて奈良公園をしばらく歩くと次の札所の興福寺に到着します。
この春日大社については、神仏習合の代表例、シンボルとして、上記のシンポジウムでも度々話題に上っていました。平城京の鎮護社であり、藤原氏の信仰を集め、発展しました。そして最近では原始林も含め、世界文化遺産に登録されています。