春日大社の大鳥居から奈良公園の中を奈良駅の方に進んでいくと10分ほどで興福寺に到着します。
この興福寺といえば、最近の阿修羅ブームの火付け役になった阿修羅像のほか、多数の国宝のあるお寺としても有名です。西国三十三箇所の札所でもあり、たくさんの参拝客で賑わっていました。
興福寺は藤原不比等ゆかりのお寺で、藤原氏の氏寺として栄華を極めましたが、明治期に没落、その後復興が進み、現在は中金堂が修復工事中です(2015年完成予定)。
興福寺
2011/03/09
猿沢池からの眺めや国宝館も見たかった…。ノープランの旅もいいけど、少しは事前調査も必要かもしれません。春日大社で本殿の写真を撮り忘れたことだし、合わせて再訪すること決定です。
まず境内に入ると眼に入るのが迫力ある五重塔目に入ります。やっぱりお寺の塔は好きだなー。一乗寺や東寺、真正極楽寺などいくつかの塔を見てきましたが、どれもそれぞれに違う魅力があります。特に間近から見上げる塔は、その迫力と共に、本当に細かなところまで作りこまれていることがよく分かり、さらに感動が深まります。
確かに東大寺の大仏さまは素晴らしかった。でも、「やっぱり有名なものは有名になるだけのことはあるなー」ぐらいにしか思っていなかったので、興福寺という名前しらなかったため、わざわざ拝観料を支払ってまで見なくてもいいや、と思ってしまいました。神仏霊場の印だけ付いた地図を見て回っていたので、それぞれの寺社の由緒などの前知識は全くありませんでした。そして写外観の真を撮ることばかり考えていたので、境内をしっかりと見ることもしませんでした。帰ってから行ったところを調べているときに、興福寺にはもっともっと見所があるということを知り、ものすごく悔しかった…。もったいないことした。
ただ、南円堂をお参りし、駅の方に向かう途中振り返ってみた五重塔はやっぱり美しかった。こういう感動を積み重ねていって、少しずつお寺の魅力を感じる感度が高まっていくのではないかなと思います。今思えば1日で複数のお寺を巡ったこの奈良霊場巡りから本格的に寺社巡りが楽しくなってきたような気がします。
東金堂のつぎは南円堂に。 落ち着いた迫力の五重塔、東金堂とは違い、こちらは朱色の非常に華やかなおどうです。こちらは西国三十三箇所の札所になっていることもあり、ひっきりなしに人が訪れていました。
ここでは、神仏霊場の御朱印帳に御朱印をお願いしました。このときはまだ御朱印を集め始めて1週間ほどしか経っておらず、お寺になぜ複数の御朱印があるのかだとか、例えば神仏霊場巡拝の道と西国三十三箇所のように霊場ごとに御朱印が違うことなど、全然知らなかったので、神仏霊場の御朱印はここで貰っていいのか確かめずにいただいてしまったので、もしかしたら本当なら別のところでもらうべきだったのかもしれません。
左側が東金堂でいただいた御朱印、右側が南円堂でいただいた御朱印です。南円堂の方は右肩に「世界文化遺産」の印が押されています。
そしてなによりも残念だったのが、興福寺というお寺の存在を訪れてみるまで知らなかったということ、そして仏様と面と向かうことの素晴らしさを知らなかったことです。まだ御朱印集め、霊場巡りを初めて1週間でしたので…。