日本史の教科書でおなじみの唐の高僧・鑑真。その鑑真ゆかりのお寺として有名な唐招提寺です。
鑑真とういう人、「日本に仏教を伝えたい」という思いで幾多の困難を乗り越え来日、日本仏教の発展に貢献したといわれていますが、実際何をなさったのかはよく分からん…。そしてそのゆかりの唐招提寺も名前はもちろん知っていましたが、今回はじめての訪問です。
近鉄西ノ京駅でおりて、薬師寺→唐招提寺と徒歩で巡ることもできますが、JR奈良駅からバスでもアクセス可能。奈良駅自体、周囲に繁華街がある感じではないのですが、バスに乗って15分もすると田んぼや畑の広がるのどかな風景が広がりはじめます。
唐招提寺
2011/03/16
京都と奈良のお寺は、言葉ではうまく説明できないけどなんとなく雰囲気が違います。その中でも今思えば一番奈良っぽいなと思ったのがこの唐招提寺でした。唐の僧である鑑真ゆかりのお寺であり、中国の影響が色濃く残っている、それに対して京都はより日本化されたということなのかもしれません。今後も色々巡って、そのあたりのことを調べてみたいなと思いました。
拝観料を支払い、山門をくぐると、「世界遺産 唐招提寺」と書かれた石碑が左手に、そして正面には金堂が見えます。さすが有名なお寺、駐車場には観光バスが停まり、団体客も多かったのですが、お寺自体はすごく落ち着いた雰囲気をたたえています。
金堂で御本尊である盧舎那仏坐像にお参りしたあと、広い境内を歩きます。ちょうど紅葉の始まり始めた頃、色づいた赤・黄色の葉と緑の葉が非常に美しいコントラストを生み出していました。
境内の少し奥まったところには鑑真の墓所である開山御陵があります。さすがというか、重厚な雰囲気に包まれています。その雰囲気のためか、先程まで楽しそうに話していた団体がひそひそ声で話していました。御廟の周りはいちょうの木が並び、その下には薄緑の苔がむしていました。
礼堂などの伽藍を眺めながらぐるっと境内を歩くと、金堂の前に到着します。
金堂は平成の大改修で2009年に完成したばかりですが、その他の伽藍も含め鮮やかというか華やかな雰囲気ではなく、非常に落ち着いており、歩いていると心が休まります。
最後に納経所で御朱印をいただきました。