神仏霊場14 奈良1番



♦周囲の札所♦

春日大社興福寺がすぐ近くに。 電車・バス等で唐招提寺薬師寺などにもアクセスがよい。 一連の行程は奈良霊場巡りを御覧ください。

いい感じで色落ちして美しい趣を醸しだす大仏さまですが、建立時は実はもっとカラフルだったと確かNHKの番組だったかでやってました。髪は青色、そして金メッキのボディ。なんともファンキーです。ちょっとファンキーすぎます。

 南大門といえば、歴史の教科書でも必ず名前を聞く、運慶快慶の金剛力士像です(ウィキペディアの東大寺の項を読むと、作は通説とは少し違うようですが)。保護のため網がかかっていて直接見ることはできませんが、ものすごい迫力です。

 そして大仏殿に到着。拝観料を支払い中に入ると、大仏さまを見る前に、その伽藍の大きさに圧倒されます。あの大仏さまが収まっているのだから大きくて当然なのですが、実際に見ると、本当にデカイ。そして美しい! 金堂内に入ると、ついに大仏さま盧舎那仏坐像とご対面です。本当に大きい。大きいのは盧舎那仏だけでなく、堂内のあらゆるものが大きい。開放的である程度明るいので、東寺の金堂のようなミステリアスな雰囲気はありませんが、仏様の迫力と優しいお顔に癒されます。

 大仏殿を出たあと、お水取りで有名な二月堂のある辺りに向かいます。その道すがら、本当に神秘的な光景に出会うことができました。

 南大門をくぐり大仏殿(金堂)に向かう途中、池があり、色づき始めた紅葉が非常にきれかったです。そして当然のごとく、鹿が悠々と歩いています。人がいても逃げるわけでもなく、積極的に近づいてきます。それが意外なほどの迫力。そして、獣のにおいが…。見た目は可愛いんですけど。あと、なぜてみると見た目とは違うすごい剛毛。やっぱり動物、獣です。

 赤と黄に色づく木、黄金のイチョウの葉が敷き詰められた地面、そして鹿。神々しい。この風景を見たら、鹿を神の使いと信じ、大事にした昔の人達の気持ちが分かります。

 そこから歩く道には売店があり、せっかくなので鹿せんべいを購入。するととたんに鹿が集まってきて、ものすごい勢いで食べてく。せんべいだけでなく上着の裾をハムハムされたり、首からかけてたメガネのレンズをなめられたり…。

 そんな鹿と戯れながらしばらく石段、緩やかな坂を登り、少し道をそれて鐘楼を過ぎると、お水取りの映像や写真で見慣れた二月堂が見えてきます。近くには、三味堂(四月堂)や法華堂(三月堂)など、見ごたえのある伽藍が並んでいます。またこの辺りは紅葉も非常に美しかったです。

 本当に広い境内、歩けば歩くほど見所にぶつかる、という感じです。なんとなく、修学旅行の定番スポットというイメージが強く、大人になってからわざわざ行くのもなんだかなぁと思っていたのですが、来てよかった。機会があれば、何かしらの行事、例えばお水取りなどでまた来たいなと思いました。

 東大寺では全部で5種類の御朱印をいただきました。 神仏霊場の御朱印は大仏殿で、その他は四月堂(本尊千手観音、普賢菩薩)、二月堂、鐘楼でそれぞれいただきました。そして、神仏霊場以外の御朱印をいただくための御朱印帳も大仏殿で購入しました。

 大満足の1箇所目、次は隣接する春日大社に向かいます。

 さすが奈良を代表する観光名所ということもあり、拝観時間が始まると同時にたくさんの方が訪れていました。中でも中国、韓国からの観光客と思われる団体が多かったです。しばらくすると、修学旅行生も。先生に引率された中学生?制服姿で携帯やデジカメで写真撮影している様子に、何故かちジェネレーションギャップを感じてしまいました。デジタルネイティブだなぁ。