丹波古刹十五ヶ寺霊場 10番


♦アクセス♦

JR福知山線市島駅から徒歩1時間。バス等はないので、徒歩が難しい場合は、駅からタクシーを利用するが、通常は駅前にタクシーは待機していないようなので、事前に予約が必要

 駅を出たころままだまだ明るかったのですが、しばらく歩いているうちにだんだんと薄暗くなりました。駅からしばらくは住宅が立ち並んでいましたが、そこを越えると、水田が増えてきます。沈む夕日に照らされる水田は非常に美しかったです。

 そして駅から約1時間、白毫寺の駐車場が見えてきます。この日は藤の花の最後の見頃と公式ホームページでも案内されていたからか、多くの参拝者が来ていました。

 駐車場から少し進むと寺院名が彫られた石碑、そして見事に反った太鼓橋があります。

 太鼓橋を渡ると、石段の先に本堂である薬師堂があります。またさらにその上には鎮守社である熊野権現社があります。この辺りは木々に囲まれ静かで、日暮れ時で薄暗いということもあり、清々しい雰囲気です。静かにお参りできたのはよかったのですが、藤の花が目当ての方が多く、なかなかここまでお参りに来られていないのは少々残念ではありますが…。

 太鼓橋を戻り「参拝順路」の案内に従い、本堂に向かいます。その途中の山門の脇にクジャクが飼われています。残念ながら羽を広げた姿を見ることはできませんでしたが、公式サイトを見るとなかなか立派な羽ぶりのようです。

 本堂の向かいには兵庫の名庭100選にも選ばれた陰陽の庭があります。鐘楼も含め、よく手入れが行き届いています。

 本堂の横には寺務所があり、御朱印はそちらでいただけます。住職がいらっしゃったらその場で書いていただけるようですが、この日は祭りの準備なので忙しいのか住職が居らっしゃらなかったので、丹波古刹と近畿楽寿三十三観音霊場の書置きの御朱印をいただきました。またこの日、岩瀧寺でも書置きの御朱印をいただいたので、書置きを貼り付ける用の御朱印帳も購入しました。こちらはオリジナルではなく、一般的な無地のものです。

 本堂の参拝を終えた後、九尺ふじのある広場に向かいます。満開の直前に雨に降られて、一部花がダメになっているところもあったようですが、それでもさすが、圧巻の美しさでした。また、花の下を歩いていると、ほのかにいい匂いが香ってきました。

 この時点で25キロほど歩いて、疲れていましたが、それも吹っ飛ぶ美しさでした。