熊野古道のメインポイントともいえる大門坂から徒歩で20分程、土産物屋さんが並ぶ石段の参道を登ると、熊野那智大社の一の鳥居が見えてきます(熊野古道についてはこちらのページをご覧ください)。この鳥居をくぐると那智大社に、逆に右側に進むと青岸渡寺に着きます。順番としては、那智大社を先に参拝するのが一般的なようで、ほとんどの人が鳥居の方に進んでいました。さらに進むと、また石段と二の鳥居があります。
熊野那智大社
2011/08/02
那智の滝を瀧本にまつられていた神々を山の中腹に移したのが那智大社の始まりであるといわれています。そして今は分離されていますが境内には観音堂(現在の青岸渡寺)があり、自然崇拝、神仏習合という日本古来の信仰の有り様を今に伝える神社といえます。
二の鳥居をくぐり振り返ると、雲のかかった那智の山々が連なっています。こうして見ると、ずいぶんと高くまで登ってきています。
境内はそれほど広くなく、二の鳥居の脇には休憩所が、その先には本殿と拝殿があります。
その拝殿と直角に向き合って第六殿の八社殿が並んでいます。熊野速玉大社と同様、上、中、下と社殿が並んでいます。
第六殿の前には、サッカー日本代表のロゴマークでもある八咫烏(やたがらす)の像があります。ちょうどワールドカップ女子で日本代表が活躍していたこともあり、この前で記念撮影をしている人も多くいました。
再度、境内から下をみおろし、「ここを歩いてきたのかー」と感慨にふけり、青岸渡寺に向かいます。
御朱印は拝殿横の授与所でいただけます。オリジナルの御朱印帳もあります。少し大判でかなりかっこいい御朱印帳です。
拝殿横には幹周りも、枝ぶりもとても立派な楠があります。平清盛の嫡男重盛が植えたという、樹齢800年を越える巨木で、幹の空洞をくぐる「胎内くぐり」ができます。