神仏霊場3 和歌山3番



♦周囲の札所♦

青岸渡寺と隣接。紀伊勝浦駅からバスで1時間程度で熊野本宮大社に、電車で20分ほど新宮駅から熊野速玉大社

那智の滝を瀧本にまつられていた神々を山の中腹に移したのが那智大社の始まりであるといわれています。そして今は分離されていますが境内には観音堂(現在の青岸渡寺)があり、自然崇拝、神仏習合という日本古来の信仰の有り様を今に伝える神社といえます。

 二の鳥居をくぐり振り返ると、雲のかかった那智の山々が連なっています。こうして見ると、ずいぶんと高くまで登ってきています。

 境内はそれほど広くなく、二の鳥居の脇には休憩所が、その先には本殿と拝殿があります。

 その拝殿と直角に向き合って第六殿の八社殿が並んでいます。熊野速玉大社と同様、上、中、下と社殿が並んでいます。

 この楠の側の門をくぐると青岸渡寺の境内です。そして、場所的には青岸渡寺を挟んで離れている那智の滝のすぐ近くには、那智大社の別宮である飛瀧神社があります(那智の滝、飛瀧神社についてはこちらのページ)。

 第六殿の前には、サッカー日本代表のロゴマークでもある八咫烏(やたがらす)の像があります。ちょうどワールドカップ女子で日本代表が活躍していたこともあり、この前で記念撮影をしている人も多くいました。

 再度、境内から下をみおろし、「ここを歩いてきたのかー」と感慨にふけり、青岸渡寺に向かいます。

 御朱印は拝殿横の授与所でいただけます。オリジナルの御朱印帳もあります。少し大判でかなりかっこいい御朱印帳です。

 拝殿横には幹周りも、枝ぶりもとても立派な楠があります。平清盛の嫡男重盛が植えたという、樹齢800年を越える巨木で、幹の空洞をくぐる「胎内くぐり」ができます。