神仏霊場136 滋賀4番


♦周囲の札所♦

距離的には湖東三山の金剛輪寺百済寺が近いが、相互をつなぐ公共交通機関はない。ゴールデンウィークや紅葉の時期にはJR河瀬駅、近江鉄道尼子駅からシャトルバスが出るので、三山合わせて参拝するならその時期に。

雨は降りませんでしたが、あいにくの曇天のため、写真ではなかなか伝わらないのですが、山門からの参道の両側の木々の新緑と苔の緑は本当に美しかったです。そして本堂、三重塔も素晴らしかった。バスの時間もあるのでひと通り見て終わりましたが、2時間でも3時間でもいくらでも滞在していたいお寺です。

 山門からしばらくは石畳の参道が続きます。この参道はまさに、緑。湖東三山は紅葉で有名ですが、この時期は見事な青紅葉が目を楽しませてくれます。また、苔も負けずに青々としています。ちなみにそこらかしこに、「苔は西明寺のことが好きです」という看板があります。苔を大切にしてください、持ち帰り禁止、ということなのでしょうか。

 バスで20分ほどで西明寺に到着します。まずは趣ある山門が目に入ります。

 順路に従うと、本堂など伽藍の前に庭園を見学します。手入れの行き届いた非常にきれいな日本庭園です。庭園から伽藍までの小路も綺麗に綺麗に手入れされています。

 そしてしばらく歩くと本堂横に出ますが、そこから見える本堂と三重塔の組み合わせの美しいこと!せっかくなら正面の二天門から本堂に行きたいと思っていましたが、この景色を見せるための順路なのかもしれません。

 国宝に指定されている本堂は鎌倉時代のもの。中に入って拝観することができます。

 いつもやっているのかは分かりませんが、この日は本堂の中でお寺の方が色々と解説してくださっていました。

 御本尊は秘仏のため拝観はできませんが、その裏側にある菩薩像等は間近で拝観することができます。

 本堂の後は三重塔に向かいます。間近で見る三重塔は本当に美しいです。

 この日は三重塔は特別公開されており、初層の中に入ることができました。ここでもお寺の方が詳しく解説をしてくださいます。

 初層はスペース的には非常に狭く、その真中に大日如来像があります。狭いため壁を傷つけないよう、荷物は預けて中に入ります。狭い空間であるがゆえに、濃密な空気が流れています。

 大日如来像もですが、壁画も見所です。鎌倉時代のものといい、もちろん色落ちし黒色の下書きが見えて入るのですが、それでも豪華絢爛の極彩色の壁画に目を奪われます。1,000円と安くはない拝観料ですが、機会があればぜひ見ていただきたいです。

 三重塔の拝観を終え、二天門からのまっすぐの道を下ります。仁王門かな

 西明寺では庭園の入口前の受付に御朱印帳を預け、番号札を受け取って、拝観を終えた後に御朱印帳と交換するようになっています。

 シャトルバスの時間に合わせた1時間の拝観を終えてバスに乗り込み、次の金剛輪寺に向かいます。