地下鉄谷町線田辺駅またはJR阪和線南田辺駅から徒歩10分程度、商店や住宅が並ぶ町中にあるお寺です。町中のお寺だけあり、昔から素朴な信仰を集めており、「たなべのお不動さん」と親しみを込めて呼ばれています。
山門をくぐってすぐ見えるのが三重塔です。ずいぶん新しいので、最近再建されたものかと思ったら、なんと今のご住職が建立を発願し、檀家らの協力で完成したといいます。1996年に完成ということでまだ20年も経っていないので、もちろん歴史の重み、というものはありませんが、非常に美しいです。なにより、今の時代に新しく三重塔を建てようとして、それに協力する人が多くいたということに、根強い信仰を見た気がします。
法楽寺
2011/03/20
境内をぶらぶら歩いていると、近所の人と思われる数人がふらっとお参りに来ていました。また境内に入らず前を通るときに一礼をしている方も。町に馴染み親しまれているということがよく伝わってきました。
決して広い境内ではありませんが、鐘楼や大師堂などの伽藍があります。
また、緑も豊富です。山門を入ってすぐ右手には、楠の巨木があります。こちらの楠は住吉大社にあるものに次ぎ府下で2番目に古く、樹齢は800年といわれています。その樹齢にも関わらず枝は非常に勢い良く伸び、葉は生き生きとした緑で若々しさに溢れています。
その三重塔の脇を通り本堂にお参りします。中にはいられますので、近くで御本尊の大日大聖不動明王と向かい合うことができます。
御朱印は本堂の脇にある納経所でいただくことができます。訪れたのが1月だったということもあり、まだ初詣期間だったのでしょうか、兎の絵の書かれた可愛い手ぬぐいをいただけました。