住吉大社から阪堺電車沿いに北上し、マンションが立ち並ぶ住宅街に入ると阿部野神社の鳥居が見えてきます。
鳥居をくぐって石段を登ると塀の向こうに本殿が見えますが、まっすぐは本殿に行くことはできず、案内板に従い周り参道を進みます。
そして、境内の手前に北畠顕家の像が見えます。この阿部野神社は南北朝時代に南朝方についた北畠顕家とその父親である北畠親房をまつった神社です。
阿部野神社
2011/03/26
決して広い境内ではありませんが、いくつかの摂社、末社があり、その中に旗上芸能稲荷社というその名のとおり芸事の上達を司るものがあります。大屋政子の名前があったのも、その影響なのかもしれません。
まずは本殿でゆっくりと参拝します。静かで落ち着いた雰囲気、そして子どもの頃、友達と遊んでいた近所の神社を思い出しました。町の神社といった感じです。
本殿を参拝していると、入り口のようなものが見えて、確かめてみると、本殿をぐるっと一周できるようになっていました。
早速入ってみると、薄暗く「ああ、ここは神域なんだなあ」と感じさせられます。そんな雰囲気も石に彫られた「大屋政子」の名前を見ると、和んでしまいました。
もしかしたら関西以外の人にはあまり馴染みがないかもしれないですが、甲高い声と派手な服装、帝人の社長である夫を「おとうちゃん」と呼ぶ姿でお茶の間でもおなじみ。でも実は実業家としての一面も持ち、元祖セレブタレントといっても過言ではないと思います。神社と大屋政子、なんとなく異質な取り合わせです。
御朱印は社務所でいただきました。ちょうどお昼時だったので中華料理屋さんらしきところから出前が届いていました。特に小さな寺社ではお昼時の御朱印のお願いは避ける、というのもマナーですね。でも嫌な顔ひとつせず対応いただけました。