西大寺から大和西大寺駅に戻りレンタサイクルを借り、平城宮跡を横断して15分ほど、住宅街の中にひっそりと建っているのが法華寺です。
この法華寺は聖武天皇の后である光明皇后が建立したお寺で、総国分尼寺であり、門跡寺院として非常に格の高いお寺です。
こちらも西大寺と同様、決して華やかではないが落ち着いた雰囲気の本堂は中に入ることができます。中には光明皇后とお寺の関わりやその慈悲深さなどについての説明書きなどがあります。
法華寺
2011/03/18
大仏さまに始まり平城宮跡で終えた奈良の旅。修学旅行以来の奈良、年をとったせいか子どもの時には分からなかった奈良の魅力を満喫することができました。同じ古都とはいえ、京都と奈良は雰囲気が全く違い、それぞれの良さがあります。神仏霊場巡拝の道が一巡したら、古墳とかにも行ってみようと思います。
その他、鐘楼など伽藍が並んでいます。その中でも特徴的なのがから風呂。光明皇后が1,000人の垢を流したといわれる蒸し風呂です。
この法華寺は美しい庭園でも有名です。2つ庭園があり、1つは純日本庭園。そしてもう1つは多くの花が育てられています。残念ながら秋の終ということで花は殆ど無かったのですが、日本庭園は手入れが行き届いており、非常に美しかったです。
御朱印は本堂でいただけます。
法華寺のあとは、すぐとなりにある海龍王寺に。外壁がよく言えば趣きのある、悪く言えば今にも崩れてくるんじゃないか…と少し心配になりましたが、境内は綺麗。そしてこちらもシンプルで落ち着いた本堂です。
そしてこの海龍王寺には、国宝である建物の中に作られた“ミニチュア版”の五重小塔があります。レプリカとかではなく、もともとこのサイズで作られたそうです。建物の中に収まった五重塔というのはとても不思議な感じがしました。
御朱印は拝観受付のところでいただけます。あいにく住職が留守だったのですが、「15分ほどで戻られます」とのことだったので、御朱印帳を預けてから境内をゆっくりと見て回っていました。
次はきた道を戻って平城宮跡に向かいます。午後4時半頃、夕日が綺麗でした。
平城宮跡、だだっ広いです。南にある朱雀門ときたにある大極殿、その間にはほとんど建物はなく(電車は走ってますが)、本当にただただ空間が広がっています。遷都1300年祭では、ここが人で埋め尽くされたそうで、どちらかというと京都の後塵を拝しているイメージのあった奈良の一大イベントは大成功でした。
そして自転車を返して大和西大寺駅から帰路につきますが、乗り慣れない近鉄電車なので、間違えて京都に行ってしました。途中でなんか違うな、と気づいたんですが、ちょうどその数日前の新聞の夕刊で清水寺のライトアップの記事を読んでいたので、そのまま清水寺に行くことに。長い一日になりました。