丹波古刹十五ヶ寺霊場 14番


♦アクセス♦

北近畿タンゴ鉄道宮津線の下天津駅から徒歩40分弱

 その薬師堂の右隣には、珍しい六角形をした開山堂があります。その他にも、薬師堂手前の左側には立派なお地蔵様のある地蔵堂や「修行道場」と書かれた伽藍があります。そして禅宗(臨済宗)のお寺ではおなじみのことですが、本堂である仏堂(薬師堂)より大きな方丈が本堂手前右側にあります。こうした境内の伽藍の配置や、本堂の作りそのものは同じ臨済宗の慧日寺とよく似ています。

 歩いていると天寧寺と書かれた看板が見え、右に入っていく小路があります。もちろん、この道から天寧寺にたどり着くこともできるのですが、境内の脇の方丈の方から境内に入ることになるので、ここは通りすぎて、数十メートルほどまっすぐ歩きましょう。そうすると石段が見えてきます。そこから登って行くと、お寺の正面、山門から境内に入ることができます。

 石段はものすごく段数があるというわけではないのですが、傾斜は結構あります。そして体を支えようと手すりを持つと、もち手がプラスチックでちょっと頼りない感じです。転けたとしても全体重は掛けられないな…。

 山門を越えてまず目に入るのが、正面の薬師堂(瑠璃光殿)です。凛とした佇まいが、背景の木々の緑と融け合って非常に美しい眺めです。

 方丈と棟続きで納経所があり、こちらで御朱印をいただけます。ずっと誰かが座っているわけではないようですが、インターフォンを押すと住職が出てきてくださいます。

 この日は前に男性が御朱印をお願いしていましたが、御朱印だけでなく御詠歌もお願いされていたようです。画像では見たことありますが、実物の御詠歌を見るのは初めてでした。これは書く方もなかなか大変そうです。

 丹波古刹と西国薬師霊場の御朱印です。右肩の印以外は、基本的には同じものです。

 参拝を終えて来た道を戻り駅に向かいます。電車の時間まで余裕があったので、風景を楽しみながらゆっくりと歩きます。この日は、前日大雨が降り、当日も昼過ぎから雨の予報。山にはモヤがかかっており、とても幻想的でした。また小川に目を落としてみると、サワガニがいました。自然に癒されながら歩いていると40分の道のりはあっという間です。

 駅前のベンチで少し休憩したら電車の時間、荒河かしの木台駅まで行き、長安寺に向かいます。