貝塚市にある水間寺は、大阪の人々から篤く信仰を集めている寺院のひとつで、うちの職場にも幾つか水間寺のお札が置かれています。
アクセスは南海貝塚駅から水間鉄道に乗り換え、終点の水間観音駅から徒歩10分程度です。水間観音駅の駅舎が寺院の形をしています。
水間鉄道はあまり乗客も多くないローカル線ですが、必ず女性のアテンダントが乗り込み、各駅で降り口の案内などをしています。
水間寺
2011/08/13
大阪府下で有数の立派な伽藍を誇る水間寺。三重塔と本堂は一見の価値ありです。山頂の市営公園と合わせて子ども連れで訪れる方も多いようです。
本堂はその大きさだけでなく、造りもどっしりとした迫力を感じさせるものです。
本堂で参拝をし、納経所にて御朱印をいただきます。新西国の札所でもあり、さすがに達筆です。御朱印をいただいた後は、境内の伽藍を見て回ります。
本堂のちょうど正面には経堂があります。その脇には鐘楼があります。白い壁が映える経堂には、かつて光明皇后の般若経などが収められていたそうですが、残念ながら火災により消失してしまったそうです。
その他、護摩堂や愛染堂、写経堂などをみた後、本堂裏手の小路を奥に進んでいくと、「聖観世音菩薩出現の滝」があります。
境内に入りまず目につくのが立派な三重塔です。案内板によると、この三重塔は井原西鶴の『日本永代蔵』に登場する塔のモデルだそうです。精巧に作りこまれたその優美な姿に見惚れてしまいます。
そして次に、三重塔奥に位置する本堂に向かいます。この本堂も立派なもので、大きさとしては大阪府下最大級の本堂だといいます。確かにものすごい迫力です。
滝というには少々小さいのですが、水間寺の開基である行基がこの場を訪れた際に龍神が現れ、聖観世音菩薩像を授けたといわれています。
フェンスで囲まれているため、滝の近くまでは近づくことは出来ず、上から眺める形になります。
確かに滝の規模は小さいのですが、心落ち着くスポットです。なお、この場を汚すと災いが降ってくるといわれています。
本堂の裏には車道が通っていますが、その車道を越えた一部も水間寺の境内で、そこには開基である行基をおまつりした行基堂や弁天堂などがあります。行基堂は水間寺の奥の院とされていますので、忘れずに参拝したいところです。
そこからさらに「竹林の径」と呼ばれる道を10分ほど歩くと、弘法大師が創建したと伝えられる遍照寺があります。
こじんまりとした寺院ですが、毎年4月5日の護摩供養には地元を中心に多くの方が訪れるそうです。住職がいらっしゃれば御朱印をいただくこともできます。こちらの住職がとても親切な方で、色々とお話をお聞かせ頂きました。仕事の都合が付けばぜひ、来年の護摩供養には参加したくなりました。水間寺まで来たらぜひ、立ち寄っていただきたい寺院です。水間寺から竹林の径を経由して20分ほど、よいハイキングコースです。
御朱印帳を受け取り、水間観音駅に向け帰路に着きます。
行基堂からさらに緩やかな傾斜の道を登って行くと、貝塚市栄の公園が広がっています。大きな滑り台のあたりでは子ども連れの家族が多く見かけられます。広い芝生の広場などもあり休憩にはもってこいです。