神仏霊場54 大阪13番



♦周囲の札所♦

犬鳴山バス停から南海泉佐野駅まで出て、貝塚駅から水間鉄道に乗り換え終点の水間観音駅で下車すると水間寺まで徒歩10分ほど

犬鳴山は義犬伝説でも有名で、そのためか、犬連れの方も多く訪れていました。参道の途中の川に入って気持ちよさそうに遊んでいる犬も見かけました。修験場の拠点であると同時に、ペット連れにもおすすめのハイキングコースでもあります。

 バス停からしばらくは犬鳴山温泉の温泉街を歩きます。犬鳴温泉センターという日帰り温泉施設では可愛い犬が出迎えてくれます。

 10分弱歩くと建物もなくなり、静かな山道に。小川沿いなので、せせらぎを聞きながら気持ちよく歩くことができます。そして「犬鳴山」と彫られた石柱の手前には大師堂があります。山道の安全をいのりして先を進みます。

 途中、岩がゴロゴロして少々歩きづらいところもありますが、小川と緑が爽やかです。かなり気温の高い日でしたが、街中よりは数度は気温が低いのではないでしょうか。汗はかきましたが心地良かったです。

 バス停から30分ほど歩くと、立派な山門「瑞龍門」が見えてきます。大きさとしてはそれほどのものではありませんが、山の中突如現れるインパクトは大です。

 さらに参道を進むと、神仏習合の名残か多くの鳥居や神社があります。

 山門からさらにしばらく歩くと、大きな鳥居が見えてきます。その鳥居を越えると、広場になっており中心に護摩供養で使われるであろう護摩壇があります。それを囲うように伽藍が立ち並んでいます。

 その先、本堂までの参道の両側にはこれまで以上にたくさんの鳥居や祠があります。神仏習合の「名残」ではなく、今でもなお色濃く残っているというのが適切かもしれません。

 本堂に近づいてくると、鐘楼そして、立派な身代不動があります。その隣には修行大師像があります。身代不動は高さ7メートル、ものすごい迫力です。前にある護摩壇も決して小さなものではないのですが、対比でそうは見えません。

 そこから少し進むと本堂に到着します。崖にせり出すように建てられた本堂、全景を写真に収めることはできませんでした。

 ちょうど読経のタイミングでした。観音霊場などで読経が聞こえてくると、なんとなく心落ち着く雰囲気なのですが、さすが修験道の拠点ということもあり、なんだか激しい勢いのある読経でした。そもそも読経とは種類が違うものなのか…そのあたりあまり詳しくないのでわかりませんが、とにかくその迫力に圧倒されました。

 その本堂の奥には七宝瀧寺の象徴ともいえる「行者の滝」があります。滝の勢いはそれほどでもないように見えましたが、触ってみた水は本当に冷たかったです。冬場の修行はさぞかし冷たいだろうな…。

 滝の近くでマイナスイオンを存分に浴びた後、本堂に戻り御朱印をいただきます。書いていただいている間、本堂に飾られている写真を見ていると、亀田興毅のほか、プロスポーツのチームらが訪れた時の様子が紹介されていました。滝行を含む修行には一般人も参加できるようなので、機会があればいつか…。

 参拝を終えて来た道を下ります。街中よりは涼しいとはいえ汗だくになったので、かわいい犬が出迎えてくれる犬鳴温泉センターで一風呂、汗を流します。

 こちらでは手ぶらで行ってもハンドタオルは貸していただけます。風呂上りには休憩所で冷たいお茶もいただけます。

 バスの時間まで休憩所で涼み、バスで泉佐野駅に向かいます。駅で昼食をとり、次の水間寺に向かいます。