神仏霊場79 兵庫14番



♦周囲の札所♦

中山寺奥の院を経由し、中山寺までがハイキングコースとして整備されている。ハイキングとはいえ、そこそこきつい傾斜がある約5キロのコース。電車を使えば阪急京都線清荒神駅から2駅で清荒神駅に。

安産・子授の中山寺以上に子供連れが多かったです。「ほら、まんまんちゃんあんして」と小さな子に声をかけるお母さんも。「まんまんちゃんあん」なんて何年ぶりに聞いただろうか…。とにもかくにも、本当に素敵なそして参拝者が絶えないお寺です。 ※関西以外の方⇨「まんまんちゃん

 道中半分ほどは小川沿いを歩きます。ところどころ朽ちそうな木の橋を渡ります。またちょうどミツバツツジが満開で非常に綺麗でした。

 というと、なんだか楽な道のりだと思われそうですが、足元はゴツゴツしてますし、下りでスピードが出る分、注意しないと足をくじきそうになります。また、中には上の写真のようにロープがないと登り降り苦労する箇所もところどころにあります。中山寺〜奥の院はハイカーと多くすれ違いましたが、この下りのコースでは2組しか会いませんでした。

 そして御朱印をいただき、本堂正面の階段を降りて振り向くと、改めて絶景!本堂向かって右側にあるのは、頭まで水をかけると願えば、ひとつだけ願い事を叶えてくださるという一眼地蔵尊です。

 その脇の道を進むと鉄斎美術館、さらにその奥には龍王滝という小さな滝があります。美術館の前には無料休憩所があり、多くの人がお弁当を食べていました。

 そうこう歩いているうちに墓地のそばの休憩所と広場に到着。大林寺というお寺だったので、御朱印をいただけるのかな、とも思ったのですがなんかそういうお寺でもなさそうだったので、清澄寺に向かいます。ここからは清澄寺の駐車場も見えます。

 その前に広場の満開の桜を満喫。やっぱり桜は綺麗です。

 参道にはたくさんの露店が出ています。色々なものが売っていましたが、やっぱりというか七味も。なぜか参道には七味が売ってますよね。そして5分ほど歩くと山門が見えてきます。落ち着いた雰囲気のなんとなく侘び寂を感じさせる山門です。

 しかし、山門をくぐると風景は一変します。

 正面に見える本堂、そして手前の満開の桜、背景の山と青空、そして参拝客の活気。一気に華やかな雰囲気になります。

 いつもだとお寺に来ると、だいたい最初に本堂に向かうのですが、清澄寺では順路の案内があるので、それに従い、まっすぐ本堂ではなく左手側に曲がります。

 こちらは鎮守社である三宝荒神社です。拝殿の奥にはご本社と呼ばれる護法堂があります。如来荒神がまつられており、火と竈の神様として信仰を集めています。

 さらに順路の案内に従うと本堂に到着します。平成に入ってから大改修がなされたということで、まだきれいなお堂です。

 とてもシンプルな作りのようです。(詳しい人が見ると、色々と凝っているのかもしれませんが)。こちらでお参りをしたあと、脇にある受付所で御朱印をいただきました。神仏霊場のほか、摂津国八十八箇所など複数の札所になっています。神仏霊場の御朱印は「清荒神王」、摂津国八十八箇所の御朱印は御本尊の「大日如来」です。

 龍王滝を見たあと、再度一眼地蔵尊に戻ります。池を中心とした庭園があり、ベンチも置かれています。ここでも多くの家族連れがお弁当を食べてました。そんな中に混じって、満開の桜を眺めながらちょっと休憩。そして山門に向かいます。山門の近くには、樹齢500年といわれるイチョウの大木があります。春は桜、そして秋は紅葉もきれいなんだろうなぁ。

 山門から駅までの約15分間の道のりは、土産や食べ物などの店がたくさん。時折、桜などの花木が道に彩りを加えていました。日祝日には宝塚駅からシャトルバスが出ているようですが、支障がない方はぜひ参道をお歩きください。