(京都霊場巡り1日目 15時40分)
真正極楽寺を出ると「吉田神社10分」という小さな看板が見えます。小高い山の間の細い道を歩くと、赤い鳥居が見えてきて、10分弱のところで吉田神社本殿に到着します。
吉田神社は節分会には大変な賑わいをみせ、参道には多くの露店が並びそうです。しかし、そういった行事のないこの日は、境内には僕以外には2、3人ほどしかおらず、非常に静かでした。
京都大学から近く、車通りの少なくない道からもそれほど離れていないのですが、本当に凛とした空気が張り詰めています。
吉田神社
2011/03/02
木々に囲まれて本当に凛とした神聖な雰囲気の漂う神社です。節分会はすごく賑わう神社とのことですが、名前すら知りませんでした。さすが152の寺社を巡る神仏霊場巡拝の道、こうした新しい出会いがありがたいです。
本殿などはまだ新しいのでしょうか。朱色が映えます。まずは本殿でお参りをし、その後、本殿横手にある授与所で御朱印をいただきます。
ここで16時07分。この日の霊場巡りは終了し、帰路につきます。
出町柳駅に向かうと、途中で参道と大きな鳥居があります。こちらが正面のようです。この鳥居を越えるとすぐに京都大学があります。このあたりで振り返ると、京都の山々をバックにした鳥居が見える美しい風景が広がります。
そしてこのあたりから境内とは対照的な人の雰囲気、そして賑わった雰囲気になります。こうした対照的な雰囲気が共存しているのが京都の魅力のひとつではないでしょうか。
御朱印をいただいた後は、改めて境内を歩きます。玉砂利を踏みしめるギュッという音になんだか心が洗われます。実はこの吉田神社は節分会に賑わうというだけでなく、神社における任免権を持つなど、神道の世界では特別な地位あったそうです。
境内には本殿のほか、摂社、末社が数多くあります。その中でも斎宮所大元宮は国の重要文化財に指定されています。