神仏霊場35 奈良22番



♦周囲の札所♦

近鉄大阪線の長谷寺駅からふた駅の室生口大野駅からバスで室生寺に。

登廊から本堂、特別拝観の十一面観音像、そして五重塔。本当に見所の多いお寺でした。大満足なんですが、せっかくの花の御寺なのに、花の咲いていない時期に来てしまったので、またぜひ花の季節に再訪しようと思います。

 本堂近くの納経所で神仏霊場の御朱印をいただき、その脇にあるお地蔵をまつった塔頭の能満院にお参りし、御朱印をいただきました。

 本殿の次に御影堂の前を通り、五重塔に。御本尊にしろ本堂にしろ、これだけの規模を誇っているお寺なので、五重塔もさぞかし大きいのかと思いきや、意外とこじんまりとしていました。国内最小といわれている室生寺の五重塔と比べてもそれほど大きくはないような気がします。また、登廊や本堂などに比べても新しい風でしたが、公式サイトを見ると、「戦後日本で始めて作られた五重塔」だということです。

 本堂は大きすぎて近くからは全景を捉えられませんが、五重塔やその先の本坊の辺りから、山の中腹にそびえる本堂が見えます。

 長谷寺のあと、長谷寺の鎮守聖廟である與喜天満神社にお参りしました。残念ながら授与所が無人だったため御朱印をいただくことはできませんでした。こちらも長い石段のある神社。この日はホントに石段づいてました。

 その後、駅に向かう途中にある西国三十三ヶ所の番外札所の法起院にお参りし、御朱印をいただき、この日の予定は終了。

 そんなけち臭い考えも、中に入ると吹っ飛びました。十一面観音像、大きすぎます。しかもものすごく近くで見ることができるので、見上げても全体がなかなか見えません。しかしさすがに普段は非公開の本殿内部だけあり神聖な雰囲気です。その優しいお顔を拝すことができ大満足です。

 内部の拝観を終えて今度は外からお参りします。そしてこの本殿も懸造になっており、室生寺以上に大規模、清水寺に近い作りです。山の麓の風景、そして小さく見える五重塔、 ここからの眺めは本当に最高です。

 こうして見ると、長谷寺は本当に大きく美しいお寺です。そして、境内で会ったお坊さんみなさんがすごく感じがよかったのが印象的でした。某お寺では御朱印の書いていただいた方の隣で、スポーツ新聞読みながら携帯で馬券を買ってる人もいたんですが。長谷寺のお坊さんはみんな、ホスピタリティが板についているという感じです。