牡丹や桜が咲きほこる花の御寺として知られる長谷寺。室生寺と同様、御本尊の十一面観音の特別拝観ということで、室生寺のあとにお参りしました。
長谷寺駅から徒歩20分ほど、お土産屋さんで賑わう参道を歩くと、仁王門(山門)に到着します。そして山門をくぐると、長谷寺の特徴でもある本殿まで続く長い登廊があります。室生寺に続き、こちらでも長い石段、緩やかな上りではありますが、室生寺にたくさん歩いたせいで少々足が痛くなってきた…。しかしこの登廊が本当に美しい。
そして10分ほど登廊を歩くと本殿に到着します。まずは特別拝観の十一面観音像を見にいきます。ただ見るだけでなく、入口のところで塗香(ずこう)で手を清めたあと、五色(ごしき)の腕輪を手に通してくださいました。加えてお守りもいただけたので、「特別拝観の追加料金1,000円のもとはとれたな」と少しけち臭いことを考えてしまいました…。
長谷寺
2011/03/19
登廊から本堂、特別拝観の十一面観音像、そして五重塔。本当に見所の多いお寺でした。大満足なんですが、せっかくの花の御寺なのに、花の咲いていない時期に来てしまったので、またぜひ花の季節に再訪しようと思います。
本堂近くの納経所で神仏霊場の御朱印をいただき、その脇にあるお地蔵をまつった塔頭の能満院にお参りし、御朱印をいただきました。
長谷寺のあと、長谷寺の鎮守聖廟である與喜天満神社にお参りしました。残念ながら授与所が無人だったため御朱印をいただくことはできませんでした。こちらも長い石段のある神社。この日はホントに石段づいてました。
その後、駅に向かう途中にある西国三十三ヶ所の番外札所の法起院にお参りし、御朱印をいただき、この日の予定は終了。
そんなけち臭い考えも、中に入ると吹っ飛びました。十一面観音像、大きすぎます。しかもものすごく近くで見ることができるので、見上げても全体がなかなか見えません。しかしさすがに普段は非公開の本殿内部だけあり神聖な雰囲気です。その優しいお顔を拝すことができ大満足です。
内部の拝観を終えて今度は外からお参りします。そしてこの本殿も懸造になっており、室生寺以上に大規模、清水寺に近い作りです。山の麓の風景、そして小さく見える五重塔、 ここからの眺めは本当に最高です。
こうして見ると、長谷寺は本当に大きく美しいお寺です。そして、境内で会ったお坊さんみなさんがすごく感じがよかったのが印象的でした。某お寺では御朱印の書いていただいた方の隣で、スポーツ新聞読みながら携帯で馬券を買ってる人もいたんですが。長谷寺のお坊さんはみんな、ホスピタリティが板についているという感じです。