千里中央駅からバスで30分程度、ぐるぐると蛇行する山道を越えて勝尾寺に到着します。
かなり山深いところに位置していますが、先に紹介した一乗寺や施福寺のような「山寺」という雰囲気はありません。広い駐車場やおみやげ売り場や喫茶コーナーが併設された入り口の建物は、なんだかエンターテインメント施設を思わせます。
そこを越えると、まず大きな門に迎えられます。絶えることなく参拝客が訪れています。なんというか、このお寺の勢いのようなものを感じます。勝運のお寺、ということもあり受験シーズンだからこそなのかもしれません。
その門を越えると、長く続く石畳の参道、そしてその先の多宝塔が目に入ります。その参道を上り、多宝塔を左に曲がると、いくつかのがらんと本堂にたどり着きます。本堂は改修されたばかりでしょうか。朱色が鮮やかでした。また古い伽藍はそれと対比され、趣を醸し出していました。
勝尾寺
2011/02/11
神仏霊場65 大阪24番
♦周囲の札所♦
大阪北部には施福寺、神峯山寺、水無瀬神宮などがありますが、相互のアクセスはあまり良くないので、1つに絞りその周りを楽しむのがいいかもしれません。
大阪駅にも看板が出ている、メジャーなお寺。清水寺や金閣・銀閣といった観光名所はまた違う、勢いのようなものを感じるお寺でした。箕面はいいハイキングコースでもあるので、違う季節にまたぜひ訪れてみたい場所です。
御朱印は本堂となりの納経堂でいただけます。この日は西国三十三ヶ所巡りのツアーの方が来ていたのか、30冊ほどの御朱印帳と掛け軸を持って、御朱印をお願いしている方がいました。「この人の後だと相当待たされるな…」と思ったのですが、「お先にどうぞ」と譲っていただけたので、それほど待たされることもありませんでした。これを見てると、やっぱり西国三十三ヶ所はかなり浸透しているんだなぁと実感。ぜひ神仏霊場巡拝の道もこのくらい浸透すると嬉しいのですが。
そして、勝尾寺といえばなんといってもだるまです。お寺のあらゆるところにだるまが置かれています。
境内は非常に広く、法然ゆかりの伽藍など見所もたくさんありますので、ゆっくりと回るのが良いと思います。ただ、バスを1本逃すと1時間ぐらい待つことになりますし、最終バスが17時台なので、それを逃さないよう時間を確認するのをお忘れなく。
僕は、今回は帰りはバスを使わず徒歩で箕面駅を目指すことにしました。iPhoneで検索してみると、6キロとほどいうことで歩けないことはないので。ということでお寺を出て車道沿いに歩きはじめました。
歩き始めて20分ぐらいすると、車道ではなく山の中を歩く道の案内板が見えました。平坦な道ではないだろうけど、まあ、箕面ならファミリー向けのハイキングコースだしそんなにきつくはないだろうと軽い気持ちで山道の方を選ぶことにしました。
が、イメージとは違い結構きつかった…。
でもその分、眺めは最高でした!
そうこうして1時間ほど歩くと、だいぶ勾配も緩やかになり、「観光地・箕面」の雰囲気が強くなります。川の流れと、趣ある箕面の雰囲気を楽しみつつ、せっかくなので龍安寺にもお参りし御朱印をいただきました。
そこから箕面駅までは15分ちょっと、お土産屋さんなども眺めながらゆっくりと歩きます。
そして駅に着く頃にはもうクタクタ、そして山登りのする予定はなかったので、ちょっときつ目の靴を履いていたのがたたって、足の指が痛い痛い。早く駅に着こうということしか考えてなかったので、ちょっと遠回りになる箕面大滝は見られなかったので、万全の準備をして箕面〜大滝〜勝尾寺のコースに挑戦してみようかと思っています。