神仏霊場52 大阪11番



♦周囲の札所♦

河内長野市の金剛寺観心寺など。徒歩及びバスでの移動が必要なため、予めスケジュールを確認しておくことが肝心。特に施福寺参拝は山道を歩くことになるので、体力面にも気を配る必要あり。

事前に調べていると、「西国三十三ヶ所の中でも一番の難所」「西国観音霊場の中でも腰をすえて参拝したい」などと書かれていたので、相当な難所なんだろうなぁと予想していました。確かに、梅田駅から歩いていける太融寺など都心部の霊場に比べると難所ではありますが、決して参拝するのが困難というわけではありません。体調さえ整えておけば、山の雰囲気を味わえる、素敵な行程になると思います。ぜひ一度ご参拝を。

 最後、少し急な石段を登るとついに本堂に到着です。本堂は決して大きくはありませんが趣きのある建物です。お参りをした後、本堂の中で御朱印をいただきました。

 山門から15分ほど歩くと、弘法大師が剃髮したお堂、そしてそれを保管しているお道などが見えてきます。ここまで来れば本堂まであと僅かです。

 御朱印は本堂の中でいただけます。

 御朱印をいただいた後は敷地内を探索してみました。近くを槇尾山のハイキングコースが通っています。そういった方も休憩で訪れるのかもしれません、お茶屋さんがありました。

 施福寺は槇尾山の頂上近くにあり、そこから素晴らしい眺めが広がります。

 この風景を見ると、息を切らせながら山道を登ってきたかいがあったと、非常に爽快な気分になります。

 ただ、少し残念なのが、この山頂からも、そして来る途中、オレンジバスに乗っている時もですが、工事中の場所が非常に多く見られることです。もちろん、槇尾山近くには、僕のような観光でくる人間だけでなく、そこを生活の場とする人がいます。そういった人たちにとって必要な工事なでしょう。しかし、工事で削られた山肌を目の当たりにすると、やはり自然を残してほしいと思ってしまいます。都心に暮らし利便性を享受している者のワガママだとは自覚していますが、やはり…。

大阪府の橋下徹知事は、すでに着工している槇尾川ダムの工事を中止する方向で検討しているようです。

建築業界ニュース大阪版  大阪府/槇尾川ダム

地元はダム建設を求める声が強いようです。実際、歩いてみるとダム建設を求める張り紙が至る所に見られます。しかし橋下知事が代表の「大阪 維新の会」のポスターもそれと同じぐらいはられていたのが皮肉です。支持者の中にも、「まさかダム建設を中止するなんてことを言い出すとは…」と思っている方もいるのかもしれません。

 帰りもまずは行きと同じ山道を下り、オレンジバスのバス停まで降ります。

 バス停のすぐ近くにあるレトロな雰囲気のお土産屋さんを覗いて、すぐとなりにある満願寺をお参り。ここには満願滝というのがあるらしいと聞いていたので見てみようと思ったのですが、あったのは滝と言うにはちょっと勢いのないものでした。

 ここからバスを待てばいいのですが、ちょっと時間が空いていたので、多分40分ぐらいかけて横山高校前というバス停まで歩いて、そこから河内長野駅行きのバスにのり、途中の天野山というバス停で降り、金剛寺に行くことにしました。