丹波古刹十五ヶ寺霊場 5番

♦アクセス♦

JR福知山線・加古川線の谷川駅から江尻行バスで10分「井原」バス停で下車し、徒歩30分で仁王門に到着。

行きは午前9時50分谷川駅発のバス、帰りは12時30分の谷川駅行バスに乗り、途中「谷川下町」で下車すれば、そこから徒歩20分程度で常勝寺にも行ける

 途中の道端には菜の花やたんぽぽ、すみれなどの花が咲き、また山も緑も非常に美しかったです。そんな道も石龕寺に近づくと、一気に山深くなります。まさに緑のじゅうたんといった感じの苔と青紅葉がとても良い感じです。

 仁王門を越えると、大師様の像に出迎えられます。ここから本堂までも青紅葉の天井が爽やかな気分にしてくれます。

 御朱印は寺務所で頂きました。寺務所には水琴窟があり心地良い音が聞こえます。またこちらも青紅葉がきれいな庭園がありました。

 無事御朱印もいただけたので、また来た道をバス停まで戻り、次の常勝寺に向かいます。

 緩やかな石段を登ると本堂に到着します。木の色そのままの非常に清楚な雰囲気のお堂です。本堂の隣には薬師堂もあります。

 お参りを済ませて、 バス停まで30分かかるとして、 1時間ほど時間に余裕があるので、本堂脇の道を進み、奥の院へと向かいます。石龕寺は聖徳太子の創建と伝えられており、奥の院には太子が厚く信仰した毘沙門天がまつられています。

 本堂でのお参りを終えましたが、石龕寺参拝の本番はある意味ここから。奥の院へは2つのコースがありますが、鐘楼を経由するコースで登ることとして、右手側の道を進みます。奥の院まで800メートルとのことです。

 紅葉の季節など観光で訪れる人も多いかと思いますが、ハイヒールなんて履いていたら奥の院は諦めてください。荷物が多く両手が空いていない場合もパスするほうがよいでしょう。

 結構本格的な山道です。最初の方は谷側を歩くので、足を滑らせると落ちてしまいそうでちょっと怖いです。とはいえ、ロープや手すりなどがあるので、注意さえすれば危険ということはありません。そんな山道を登ること約20分、鐘楼が見えてきます。

 たかが20分、されど20分。そこそこの傾斜のある山道だったこともあり、足が疲れてガクガクしてしまいました。

 鐘楼の辺りから山南の集落と山々を見下ろすことができます。あいにくの曇りがちな天気でしたが達成感のせいか、絶景に見えます。

 そして鐘楼の先に奥の院があります。聖徳太子が岩肌に毘沙門天を刻んだと言われています。

 そして帰りは逆のコースで下ります。

 行きも結構大変でしたが、こちらのコースはそれ以上。露岩で足元が不安定だったり、ロープがないと到底歩けない急傾斜の箇所があったり。短い距離ではありますが気をつけながら歩かないと危ないです。

 それにしても、こんな山道の上に伽藍を建てるのは大変だったろうなぁ…と感心してしまいました。