丹波古刹11番 石像寺
丹波古刹12番の清薗寺から車道沿いを30分ほど歩き、のどかな道を歩いていると、丹波の山々を背景にした石像寺が見えてきます。木々の萌黄色と山にかかった薄雲、そしてこじんまりと佇む寺院。 この風景は一生忘れない、本当に美しいものでした。
いくつもの寺社を巡って、それぞれに思い入れがありますが、その中でもこの風景を最初に見たときの感動は屈指のものです。少し(だいぶ?)足を伸ばして、この霊場巡りを始めて、本当によかったと思いました。
石像寺
11/05/02
丹波古刹十五ヶ寺霊場 11番
♦アクセス♦
JR福知山線の丹波竹田駅から徒歩20分。
車道沿いの10分ほど歩いた後、なだらかな坂道を山の方向に進みます。
12番の石像寺は丹波竹田駅から徒歩15分程度なので、40分弱歩けば2ヶ所を回れます。
さらに進むとなだらかな石段とその先の門が見えてきます。石段の両側には新緑をたたえたもみじや満開を少し過ぎた頃の桜の木があります。もう本当に息を飲む美しさです。紅葉の季節もたいそう綺麗だと思いますが、この青紅葉の爽やかな雰囲気も素敵です。
御朱印は庫裏?と思しき本堂向かって右手側の建物にある書置きのものを頂きました。ガラス戸には鍵がかかっておらず、小さな引き出し台の中にあります。
境内に入ると、正面に本堂があります。落ち着いだどっしりとした雰囲気の本堂です。扉はしっかりと閉まっていて、お賽銭箱も特にないので、ここが本堂でお参りしても良いものか?とちょっと迷ってしまいましたが、美しい景色に感謝をしつつ、手を合わせます。
この本殿の前には「四神相応の庭」と呼ばれる日本庭園があります。
青 龍
朱 雀
白 虎
玄 武
四神相応の庭
本堂の裏には池と庭園、そして少し石段を進むとお地蔵様があります。山の雰囲気と相まって、こちらも非常に素敵でした。
境内に戻り鐘楼や改めて四神相応の庭を眺めた後門を出ると、眼下に美しい景色が広がります。
本当にこのお寺に来られて幸せだ、と感謝しつつ帰路につきました。