丹波古刹7番 高山寺
柏原駅からバスで30分弱の「常楽」バス停周辺は、住宅やスーパー、パチンコ店などがある、比較的ひらけたところです。しかし、バス停を降りてすぐ見える高山寺の大きな看板に従い道を入っていくと、一気にのどかな雰囲気になります。
そんな道を5分ほど歩いたところで左に曲がると、いきなり立派な朱塗りの山門が目に入ります。この時の感想を一言でいうと「唐突」です。なんの前振りもなく、いきなりドーンと目の前に現れるので、それまでののどかな風景との対比もあり、びっくりというか、まさに「唐突…」という印象です。
高山寺
11/05/22
丹波古刹十五ヶ寺霊場 7番
♦アクセス♦
JR福知山線柏原駅または石生駅から佐治行または大名草行バスで「常楽」で下車し徒歩5分
この山門の仁王像はフェンスがかかっており直接は見られませんが、門と釣り合う立派なもので、天井には双竜の絵が描かれています。そして天井だけでなく、壁面にも鮮やかな絵が描かれています。説明がないので正確なところはわからないですが、大師様の修行の様子でしょうか。
この山門を越えると別世界が広がります。山門の華やかさとは対照的に、本堂まで続く石畳の参道の両側には石灯籠と青紅葉が並ぶび楚々としています。参道沿いにはお地蔵様や修行大師像や鐘楼などがあり、青紅葉越しに太陽の光を受け、黄緑色に輝いています。
参道を進むと小さく反った橋と狛犬、そしてその先に十一面観音像をまつった本堂があります。山門の大きさに比べるとずいぶん質素な本堂です。質素なだけに、山門と同様飾られている色鮮やかな絵がちょっと浮いていました…。
ちょうどお勤めの時間だったのでしょうか、住職らしき方が本堂に入っていかれ、しばらくしてから読経が聞こえてきました。
本堂の周りにはお地蔵様や小さな伽藍があります。何をお祭りしているお堂なのか、かすれた文字で書いてあったはずですが覚えておらず…。
裏手にはまっすぐ伸びた杉の木々の山がありますが、イノシシなどの動物避けのためか、途中鉄のフェンスがあり登っていくことは出来なさそうです。少し小高いところまで登って、本堂、そして朱塗りの山門を俯瞰してみたかったのですが。
御朱印は本堂向かって左手側にある建物(庫裏)の納経所と札が出ているところでいただきました。書置きの御朱印の他、印や絵馬なども置かれていました。
御朱印をいただいた後、本堂の前に戻り振り返って参道の方を見ると、整然と並んだ石灯籠とその先の赤い山門がかすかに見えます。その美しさといったら。丹波古刹十五ヶ寺霊場巡りも結願が見えてきましたが、次ぎは紅葉の季節にぜひ2巡目を巡ろうと思います。