湖東三山と並び紅葉の名所として知られる永源寺へは、八日市駅からバスで30分程度。15分もバスに乗っていると、田畑が広がるのどかな雰囲気に。そこから山道を登って行くと永源寺に到着します。バス停は愛知川沿いにあります。ちなみに愛知とかいて「えち」と読みます。
そこから総門までは石畳のよく手入れが行き届いた参道になっています。総門をくぐると重要文化財に指定されている山門です。この山門に至るまでの参道の両側のカエデをはじめとする木々が落ち着いた雰囲気を作り出しています。
永源寺
2011/05/05
禅宗である臨済宗の寺院ということもあり、伽藍自体は派手さのない質素なものですが、木々や川の流れなど自然との組み合わせが絶妙です。人混み覚悟で紅葉の季節に訪問する価値はありそうです。
その山門をくぐるとすぐに立派な袴腰の鐘楼があります。そしてその向かいには本堂である方丈があります。
方丈の前にはきれいな枯山水の庭園があります。紅葉の季節には茅葺きの方丈と相まって、絶景を創りだしてくれそうです。
御朱印は方丈となりの納経所でいただけます。「大悲殿」の墨書きに加え、御本尊である「世継観世音」の印が押されています。
紅葉の季節ではないですが、さすが湖東を代表する寺院ということもあり、比較的たくさんの拝観者が訪れており、バス停降りてすぐの売店も賑わっていました。永源寺の開基の寂室元光が中国大陸からこんにゃくを持ち帰ったということでこんにゃくが名産のようで、売店の他、バスに乗っているときにもこんにゃくの看板をよく見かけました。
本堂の奥には法堂、開山堂、経堂などの伽藍が並びます。いずれのお堂の周りにもカエデ科の木々が植えられています。
方丈は中にまで入れますが、御本尊である世継観世音菩薩は秘仏です。この方丈は井伊直弼で有名な彦根城主である井伊家の援助で建立されたそうです。国内有数の茅葺の屋根が独特の趣を醸し出しています。