神仏霊場140 滋賀8番



♦周囲の札所♦

近江鉄道八日市駅から永源寺車庫行きバスが1時間に1〜2本程度ある(永源寺には終点1つ手前の永源寺前で下車)。

八日市駅から高宮駅で乗り換えれば多賀大社に行ける。

禅宗である臨済宗の寺院ということもあり、伽藍自体は派手さのない質素なものですが、木々や川の流れなど自然との組み合わせが絶妙です。人混み覚悟で紅葉の季節に訪問する価値はありそうです。

 その山門をくぐるとすぐに立派な袴腰の鐘楼があります。そしてその向かいには本堂である方丈があります。

 方丈の前にはきれいな枯山水の庭園があります。紅葉の季節には茅葺きの方丈と相まって、絶景を創りだしてくれそうです。

 御朱印は方丈となりの納経所でいただけます。「大悲殿」の墨書きに加え、御本尊である「世継観世音」の印が押されています。

 紅葉の季節ではないですが、さすが湖東を代表する寺院ということもあり、比較的たくさんの拝観者が訪れており、バス停降りてすぐの売店も賑わっていました。永源寺の開基の寂室元光が中国大陸からこんにゃくを持ち帰ったということでこんにゃくが名産のようで、売店の他、バスに乗っているときにもこんにゃくの看板をよく見かけました。

 本堂の奥には法堂、開山堂、経堂などの伽藍が並びます。いずれのお堂の周りにもカエデ科の木々が植えられています。

 方丈は中にまで入れますが、御本尊である世継観世音菩薩は秘仏です。この方丈は井伊直弼で有名な彦根城主である井伊家の援助で建立されたそうです。国内有数の茅葺の屋根が独特の趣を醸し出しています。