神仏霊場143 滋賀11番



♦周囲の札所♦

JR・近江鉄道の近江八幡駅からバスで30分程度。途中の大杉町のバス停で降りれば、日牟禮八幡宮まで徒歩5分程度。

霊場巡りで歩くのには慣れているはずですが、ここの石段は堪えました。この長命寺だけでなく、湖東三山は、傾斜や距離には違いはありつつも、こうした長い参道、石段がありました。とても疲れる、でもだからこそ、本堂が見えてきたときの感動は格別です。

 石段を登り切るのに約20分、近江八幡駅からの最初のバスに乗れば7時40分頃に到着するので、ちょうど拝観時間が始まるころに到着するのでおすすめです。

 この石段、急なところもあり、また一段一段の幅が大きく、なかなか足に堪えます。朝もまだ早く、空気はひんやりとしていたのですが、半分も歩いていると汗ばんできました。しかし、登り切ったところに見える山門、そしてその先の本堂が見えてくると、苦労の甲斐ありの感動です。

 そして本堂と同時に目に入る三重塔の美しさ!

 本堂をお参りした後、前の広場のようなスペースから山下を見下ろすと琵琶湖が目に入る絶景です。そして、三重塔のとは逆のほうに歩き、三仏堂、護摩堂、鐘楼に向かいます。

 鐘楼は境内の中でも少し小高い位置にあり、そのおかげでそこから本堂の方を向くと、本堂や三重塔といった伽藍が並んでいる見事な眺めを堪能できます。

 御朱印は本堂の中の納経所でいただけます。

 拝観開始と同時に境内に入ったので、最初のうちは他に誰もいませんでしたが、御朱印をいただく頃には徐々に参拝者も増えてきました(といっても5組程度でしたが)。なお、長い石段の2/3程度のところまで車で登る別ルートもありますので、体力に自信のない方はそちらを通ったほうが無難です。

 ただ先にも書いたとおり、808段の石段を登ってこその醍醐味をぜひ味わっていただきたいです。

 落ち着いた雰囲気の本堂の中に入りお参りをします。静まり返った本堂の中は本当に心が落ち着きます。

 御朱印はこの本堂内の納経所でいただくことができます。

 あの美しさを切り取るだけのカメラの腕前がないことが悔やまれます。写真とは比べ物にならない程、本当に美しい眺めでした。

 本堂の方に戻り改めて間近で三重塔を眺めます。そして振り返ると本堂の全景が見えます。決して派手ではないですが、本当に趣きのあるお堂です。そして間近で見る三重塔もやっぱり美しかったです。