御香宮神社には、JR奈良線桃山駅、近鉄京都線桃山御陵駅、京阪本線の伏見桃山駅からアクセス可能な街中にあります。桃山駅からは住宅街を抜け、大通り沿いを10分ほど歩くと到着します。
「良い香りの水が湧き出た」ことから、御香宮という社名が付けられたといいます。
まずは神社としては立派な門をくぐり境内に入ると、まっすぐ伸びる参道の先に、社殿が見えます。この日は七五三で賑わっていました。
御香宮神社
2011/11/15
神仏霊場82 京都2番
♦周囲の札所♦
近鉄京都線桃山御陵駅から竹田駅に出て、徒歩15分で城南宮に
子どもの成長をにこやかに見守る両親、そして孫が可愛くて仕方がない様子のおじいちゃんおばあちゃん。七五三詣の参拝者が詰めかける境内は本当に幸せそうな雰囲気にあふれていました。
門をくぐってすぐ右側に天満宮があり、そのすぐ脇には伏見城跡の残石があります。鳥羽伏見の戦いで、官軍の本営がこの御香宮神社に置かれた名残です。
さらに境内を進むと、拝殿、そしてその奥に本殿があります。拝殿には極彩色の彫刻が施されています。
拝殿をくぐるとズラッと提灯が並び、本殿につながっています。この日は七五三のため、椅子が並べてありました。
御香宮神社は安産・子育ての神としてまつられる神功皇后をまつられており、古くから安産祈願が盛んでした。
それもあってか本当に多くの人が七五三詣に訪れており、本殿の周りにも親子連れが何組も写真撮影をしていました。
本殿向って左側に進むと能舞台と社務所があり、こちらで御朱印をいただくことができます。さらに、社務所の脇には立派なソテツがあります。
京都では通常、ソテツは冬季に覆いが必要ですが、このソテツは覆いをせずに越冬、開花結実することから、ソテツの生育域を考える上で、非常に貴重な資料で、京都市の天然記念物に登録されています。
その奥の本殿の周りには稲荷社、弁財天、松尾社などの摂末社が並んでいます。
決して広い境内ではありませんが、本殿の周りは、拝殿付近とは打って変わって、人は少なく凛とした空気が漂っています。雰囲気はなんとなく北野天満宮に似ている気がします。
ぐるっと本殿の周りを回ると、社名の由来といわれる御神水、そして非常に立派な絵馬堂があります。
ひと通り参拝を終えて、来たときに利用した桃山駅ではなく、近鉄京都線の桃山御陵駅に向かい、そこから次ぎに城南宮に向かいます。